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就職氷河期世代を対象とした宝塚市の採用試験会場で受け付けを待つ人の列=西宮市上ケ原一番町、関西学院大
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就職氷河期世代を対象とした宝塚市の採用試験会場で受け付けを待つ人の列=西宮市上ケ原一番町、関西学院大
就職氷河期世代に限定した宝塚市の職員採用試験に臨む受験者=22日午前、西宮市上ケ原一番町
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就職氷河期世代に限定した宝塚市の職員採用試験に臨む受験者=22日午前、西宮市上ケ原一番町
就職氷河期世代に限定した宝塚市の職員採用試験に臨む受験者=22日午前、西宮市上ケ原一番町
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就職氷河期世代に限定した宝塚市の職員採用試験に臨む受験者=22日午前、西宮市上ケ原一番町

 バブル崩壊後の「就職氷河期世代」に限定した兵庫県宝塚市の正規職員採用試験の1次筆記試験が22日、同市内や周辺の計10会場であった。3人の募集に対し、北海道から沖縄まで全国各地の1635人が受験し、競争倍率は545倍に。受験者からは、社会で正規雇用のチャンスが広がるよう訴える切実な声が上がった。

 来年3月末時点で36~45歳の高卒以上が対象。来年1月に3人を採用する計画で、1816人の応募があった。この日の筆記試験で、成績上位の約180人に絞られる。会場の一つとなった同県西宮市の関西学院大西宮上ケ原キャンパスでは、緊張した面持ちの586人が列を作った。

 受験した同県猪名川町の女性(43)は短大を卒業後、子供服販売の会社にアルバイトで採用された。後に正社員になったが、時間が不規則な仕事が不安になり、社会福祉士として病院に転職。しかし今夏、約8年間働いた病院は閉鎖された。「受験人数が想像以上に多い。みんな今の仕事に不満を抱えているのでは」と話した。

 「30代からの転職活動は厳しい」と漏らしたのは相模原市の男性会社員(37)。勤め先で社長のパワハラが目立ち、転職活動を始めたといい、「(自治体の職員採用が)神奈川県でも広まってほしい」と願った。

 大阪府池田市の女性(42)は10年ほど私立保育園で非正規で働いた。「来季はもう来なくていい」と言われることも度々あったという。「(家計を)毎月やりくりするので精いっぱい。利益にとらわれず、純粋に人の役に立つ仕事がしたい」と語った。(小谷千穂、中川 恵、名倉あかり)

     ◇     ◇

■政府、3年間で30万人雇用増やす計画

 現在30代半ばから40代半ばの「就職氷河期世代」のうち、無職や不安定な雇用で働く人は約100万人いるとされる。この世代が新卒で就職活動をしたのは、バブル崩壊後の1993年~2004年ごろで、多くの企業が不景気で新規採用を抑え、政府も非正規の仕事の範囲を拡大した。

 だが政府はここに来て、将来の社会保障費の膨張を防ぐ狙いもあり、この世代の集中的な支援を打ち出している。内閣官房に施策の司令塔となる「支援推進室」を設置。採用時の年齢差別は原則禁止だが、厚生労働省は、企業が氷河期世代を対象に年齢を限定して採用活動を行うことを認める方針を決めた。

 各省庁が概算要求で計上した20年度の関連予算は計1344億円。全国のハローワークに専門窓口を設け、長く仕事に就けていない人の個別相談などを予定する。政府は支援により、非正規雇用や引きこもり状態にある人の正規雇用を3年間で30万人増やす計画を掲げている。(中川 恵)

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