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息の合ったパフォーマンスを繰り広げるヲタ芸チーム「Re_delta」=姫路市本町
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息の合ったパフォーマンスを繰り広げるヲタ芸チーム「Re_delta」=姫路市本町
闇夜に光跡を描くサイリウムはヲタ芸の特徴だ(写真3枚を合成)
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闇夜に光跡を描くサイリウムはヲタ芸の特徴だ(写真3枚を合成)

 「オタ芸」と「ヲタ芸」。同じ発音でも二つは明確に区別される。アイドルグループのコンサートをファンが激しい動きで盛り上げるオタ芸に対し、光る棒状の「サイリウム」を振りながら圧巻の踊りを披露するのがヲタ芸。今や若者の間では、パフォーマンスの一つとしてもすっかり定着している。東京で開かれる世界大会には兵庫県姫路市を拠点に活動するチームも出場を決めた。(井沢泰斗)

 オタ芸は1970年代後半から80年代にかけ、アイドルの熱烈な「親衛隊」が客席から応援の掛け声を送ったのが起源とされる。

 2000年代には、「ハロー!プロジェクト」や「AKBグループ」の登場に端を発したアイドルブームでさまざまな振り付けが加わった。これを原形に目覚ましい進化を遂げたのが、近年のヲタ芸。踊りの場は客席からステージへと移り、立場も見る側から見られる側へと変わった。

 8月末、世界文化遺産・国宝姫路城を望む大手前公園(姫路市本町)で開かれたイベントで、最も会場を盛り上げたのがヲタ芸チーム「Re_delta(リデルタ)」だった。人気のアニメ曲に合わせ、9人のメンバーが息の合った踊りを繰り広げる。落ち着いた曲調の時はゆったりと、サビでは全員が激しくサイリウムを振り回し、闇夜に何度も光の軌道を浮かび上がらせた。

 チームは18年、同市や同県加古川市に住む10~20代の学生や社会人で結成した。アニメ曲やJ-POPなどに合わせて踊る動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」やツイッターなどで公開し、数々のライブやイベントにも出演。毎週のように集まって練習を重ね、12月に開かれるヲタ芸の世界大会「東京ロマンスパーク」の予選では、動画による審査を見事に勝ち抜き団体部門で初出場することになった。

 メンバーはそれぞれハンドルネームで活動する。リーダーの一人、ガブさん(23)=姫路市=がオタ芸に出合ったのは高校時代。当時熱中したAKB48のライブで皆がステージに視線を送る中、アリーナ席で繰り広げられる激しいオタ芸にくぎ付けになった。

 「なんやこれ」。感動に突き動かされるままにその世界へと飛び込み、16年の東京ロマンスパークでは個人部門で優勝を果たした。「サイリウムの光の軌道を、体の動きといかにシンクロさせるかが重要。曲の世界観を最大限に表現する自分たちの持ち味を武器に、全力で戦いたい」と大会への意気込みを口にする。

     ◇     ◇

 そもそも「ヲタ芸」とはどのようにして誕生したのか。関係者の間で「創始者」とされるのが、芸術性の高い踊りでテレビ番組やCMへの出演も果たしてきたチーム「GinyuforcE(ギニューフォース)」だ。

 AKB48を愛するアイドルオタクたちが2009年に「ギニュ~特戦隊」として結成。従来のオタ芸を「もっとかっこよくしたい」と研究を重ね、サイリウムを使って踊る形を生み出した。10年ごろからアニメソングに合わせたパフォーマンスをインターネット上で公開すると、同様の踊りに挑戦する若者が次々と現れ、いつしかオタ芸とは異なるジャンルの「ヲタ芸」として確立されたという。

 その後、現在のGinyuforcEに改名し、バラエティー番組の振り付け指導や数々のCM、映像作品にも出演。16年から主催する「東京ロマンスパーク」は18年に世界大会へと規模を拡大し、ダンスバトルによる個人戦や団体戦を実施している。

 現メンバーで最も古株のギアさん(26)=東京=は「最初は“ノリ”で始めたヲタ芸が広がったことはうれしい。それでも知名度はまだまだ。パフォーマンスとして職業になるくらい、ヲタ芸の人口を増やしたい」と力を込める。(井沢泰斗)

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