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半世紀の歴史に幕を下ろす「ポケットベル」サービス
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半世紀の歴史に幕を下ろす「ポケットベル」サービス
予約待ちでポケベルを受け取る若者たち。かつては必需品だった=1995年8月、東京都内
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予約待ちでポケベルを受け取る若者たち。かつては必需品だった=1995年8月、東京都内
ポケベル電波を使い、防災情報などを受信する専用端末
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ポケベル電波を使い、防災情報などを受信する専用端末

 「ポケベル」の通称で一世を風靡(ふうび)した「ポケットベル(無線呼び出しサービス)」が30日で、約50年の歴史に幕を下ろす。かつては、ポケベルで連絡し合う「ベル友」が女子高生の間で大ブームとなったが、契約数の減少を理由に、国内唯一の事業者がサービス停止を決めた。携帯電話に取って代わられ、個人向けサービスは姿を消す一方、その仕組みは、災害情報を伝える手段として広がりつつある。(段 貴則)

 ポケベルは1968年、日本電信電話公社(現NTT)が始めた。特定の番号に電話すると端末の呼び出し音が鳴る仕組みで、当初はビジネスマンが仕事の連絡に活用。さらに端末画面に数字を表示できるようになると、「114106(愛してる)」など、語呂合わせのメッセージが、若者の間ではやった。

 契約数は96年に1千万件を超えたが、携帯電話の普及に伴って下火に。2007年にはNTTドコモがサービスを終了。これまで続けてきた東京テレメッセージによると、直近の契約数は首都圏の医療関係者を中心に1500件弱だった。

 再び脚光を浴びているのは防災分野だ。防災行政無線の波長が5メートルに対し、ポケベルの電波は、建物の窓枠内に収まる1メートル程度のため、建物内や地下に届くのに最適とされる。さらに高出力で、伝送速度も速いため、六甲山に送信局を一つ設けると、大阪府内全ての自治体が受信圏となるという。

 同社によると、市町村の約8割が防災行政無線を使い、屋外スピーカーや戸別受信機で防災情報を伝えているという。ただ、スピーカーの音声が聞こえづらかったり、屋内に電波が届きにくかったりする課題もある。

 そこで同社は、ポケベルの電波を使う専用の戸別受信機を開発。一般家庭に置くことを想定してラジオ機能を備えたものもあり、自治体が発信する防災情報を文字や音声で受け取ることができる。全国で約40自治体が導入しており、2020年度末には80を超える見通しという。

 また近年は、日本語が分からない外国人住民や観光客への災害情報の提供が課題となっている。同社の担当者は「多言語対応の戸別受信機を開発中。英語のデモ機は来月から都内で試験運用を順次始め、さらに他の言語にも広げていく」としている。

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