兵庫県猪名川町選挙管理委員会は30日、9月22日に投開票された町議選に立候補し、初当選した無所属新人の中西典章氏(44)について、町内を本拠としないため被選挙権がなく、同氏が得た717票を無効と決めた。中西氏の当選は取り消される。神戸新聞の取材に、中西氏はこれを不服として異議を申し立てる考えを示した。
公職選挙法は、市区町村の議員選挙で、選挙に立候補できる被選挙権を、該当する市区町村で投開票日までに3カ月以上の居住歴が必要と規定する。同選管によると、開票後の24日、落選した現職の男性(64)が異議を申し出て調査したところ、中西氏が公選法が規定する生活実態、居住期間を満たしていないと分かった。(小谷千穂)
