兵庫県は21日、2019年度の県文化賞、科学賞、スポーツ賞、社会賞の受賞者17人1団体を発表した。贈呈式を11月7日に神戸市中央区の県公館で開く。(前川茂之)
文化賞は、劇作家で演出家の平田オリザさん(56)=豊岡市=ら4人が選ばれた。平田さんは劇団「青年団」を主宰し、国内外で活躍。2021年春に開学が計画されている国際観光芸術専門職大学(仮称)の学長にも内定している。
科学賞はひょうご科学技術協会理事長の平尾公彦さん(73)=神戸市中央区=ら4人。平尾さんはスーパーコンピューター「京」運用の総責任者としても知られ、シミュレーション科学の推進に尽力したことで、国際的にも高い評価を得ている。
スポーツ賞は、既に発表されている同特別選手賞の4人(水泳の溝畑樹蘭選手ら)に加え、県ボート協会会長の山崎元和さん(73)=南あわじ市=ら3人が選ばれた。
社会賞は県青少年団体連絡協議会顧問の速水順一郎さん(71)=神戸市灘区=ら2人と1団体が選ばれた。速水さんは40年以上にわたり、体験活動を通じた青少年の健全育成に携わっている。
〈ほかの受賞者〉
(敬称略、年齢は11月3日時点)
【文化賞】伊藤一翔(64)書家、神戸市西区▽並河寿美(49)オペラ歌手、同市垂水区▽山本和子(77)染織工芸家、姫路市
【科学賞】土佐幸雄(59)神戸大大学院教授、神戸市北区▽畑豊(58)県立大教授、姫路市▽的崎尚(62)神戸大大学院教授、神戸市東灘区
【スポーツ賞】河村剛史(72)心臓外科医、同市東灘区▽東原武(89)県陸上競技協会参与、同市垂水区
【社会賞】中村文代(82)県消費者団体連絡協議会会長、赤穂市▽公益財団法人木口福祉財団、芦屋市
