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宍粟市雇用創生協議会発足を受けた取材で写真撮影に応じる村岡龍男氏(右端)や福元晶三市長(右から2人目)。この場が「セミナー」として報告されていた=1月18日、宍粟市一宮町生栖(画像の一部を加工しています)
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宍粟市雇用創生協議会発足を受けた取材で写真撮影に応じる村岡龍男氏(右端)や福元晶三市長(右から2人目)。この場が「セミナー」として報告されていた=1月18日、宍粟市一宮町生栖(画像の一部を加工しています)
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 猟師たちの会合や、記者の取材対応の場が「就労セミナー」に“改ざん”されていた。厚生労働省の実践型地域雇用創造事業を巡り、架空の活動実績を国に報告し、委託金を不正受給していた疑いが浮上している宍粟市雇用創生協議会。国への報告書には、事務局長の家族や、関係の深い人物が「講師」として記載され、講義の実態がないにもかかわらず1回5万~10万円の謝礼が支払われたことになっていた。

 同協議会は、宍粟市の山間部に自生し、紙幣や和紙の原料となる落葉低木のミツマタなどを活用した雇用創出を掲げていた。

 神戸新聞社が入手した「実績報告」では、2018年度中に5日間の日程で予定されていた「ミツマタ事業創業セミナー」のうち、3日目を19年1月18日午前10時~午後1時、宍粟市一宮町生栖(いぎす)の同協議会で開催したと記載。だがこの日時は、18年12月に発足した協議会を取材するため、神戸新聞記者の依頼で関係者が集まり、写真を撮影した時間だった。

 当日は協議会スタッフのほか、障害者の就労支援施設(兵庫県佐用町)の利用者ら数人が集まり、ミツマタの皮を加工する作業などを実演。この施設は、協議会で事務局長に就く元神戸市議、村岡龍男氏(59)が理事を務めていた一般社団法人が運営し、同法人の代表理事の男性が「講師」とされていた。

 だが、男性は現場にいたが、講演したり指導したりする様子は確認できなかった。この男性は同日も含め5回のセミナーで講師を務めたとされ、計50万円の謝礼が支払われていた。

 19年2月6日と3月26日に宍粟市役所で開催したとされた「ジビエ活用倍増セミナー」は、兵庫県猟友会宍粟支部の班長会が開催された日時だった。出席者によると、班長には事務局から協議会の説明があり、最後にアンケートへの協力を求められたという。出席した班長の一人は「セミナーに出席したという認識は全くない」と話した。

 セミナーを担当した協議会の男性職員は「会合の前半を班長会、後半をセミナーとして開催したが、参加者に認識がなかったとしたら私の説明不足」と釈明した。

 ほかにも、まちづくりグループが協議会を見学した日や、住民の集会に村岡氏らが参加した日が、セミナー開催の実績に挙げられていた。

 こうしたケースについて厚労省兵庫労働局は「求職者や雇用拡大を図る企業が対象のセミナーであり、参加者にそうした意思がないとすれば不適正。意思を確認して行うのが原則」としている。(古根川淳也)

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