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「宍粟市雇用創生協議会」事務所で会話する事務局長の村岡龍男氏(右)と福元晶三宍粟市長=1月18日、宍粟市一宮町生栖
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「宍粟市雇用創生協議会」事務所で会話する事務局長の村岡龍男氏(右)と福元晶三宍粟市長=1月18日、宍粟市一宮町生栖

 兵庫県宍粟市雇用創生協議会が架空のセミナー実績を報告して国の委託金を不正受給した疑いがある問題で、同協議会の会長を務める福元晶三市長が5日、報道陣の取材に応じ「協議会を信用していた。監督が甘かったと言われれば仕方がない」と釈明した。また、毎月開く計画になっていた市と協議会の連絡会を昨年12月以降、2回しか開いていなかったことを明らかにした。

 福元市長によると、同協議会の事務局長で元神戸市議の村岡龍男氏(59)から、厚生労働省の「実践型地域雇用創造事業」の提案を受けたのは昨年6月。事業に応募するには市長が会長になる必要があると説明され、個人の立場で会長を引き受けたという。

 協議会の活動内容について、市は「協議会自身がチェックするものであり、市としては任せていた」としていた。だが、協議会の内部監査は書面を点検するだけで、実施状況を関係者から聞き取るような調査はしていなかった。

 不正の疑いを受け、11月1日に福元市長や村岡氏らが集まって役員会を開き、福元市長がセミナー活動の一時停止を指示した。不正経理が確定すれば委託金を返還し、事業を停止することを決めたという。福元市長は「村岡氏以外は(地元在住の)よく知った人たちばかりで、疑うことは少しも考えなかった」とした。

 一方、村岡氏は不正の疑いについて、神戸新聞社の取材に「現時点でコメントできない」としている。

 村岡氏は神戸市議だった2006年、産廃処理施設を巡る汚職事件で逮捕、起訴されて市議を辞職した。村岡氏本人や関係者によると、宍粟市内で活動を始めたのは16年ごろ。和紙や紙幣の原料になるミツマタの事業化を手伝うため、知人に招かれたという。

 17年5月には一般社団法人「ミツマタの郷」を設立し代表理事に就任。「兵庫県ミツマタ研究所代表」を名乗り、紙幣を製造する国立印刷局への原料納入を目指して活動を始めた。

 その後、ミツマタを雇用創出に結び付け、年間最大2億円の委託金が支払われる厚労省の実践型地域雇用創造事業を利用することを発案。応募書類が宍粟市から厚労省に提出、採択され、昨年12月に協議会が発足した。村岡氏は協議会の事務局長に就き、実質的に事業を主導していた。

 厚労省兵庫労働局は「事実確認を進め厳正に対処する」としている。(古根川淳也)

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