総合 総合 sougou

  • 印刷
宍粟市雇用創生協議会の職員が事務局長の指示で書いたという文書の一部(提供。画像の一部を加工しています)
拡大
宍粟市雇用創生協議会の職員が事務局長の指示で書いたという文書の一部(提供。画像の一部を加工しています)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県宍粟市雇用創生協議会(会長・福元晶三市長)が実態のない活動実績を報告し、厚生労働省からの委託金を不正受給した疑いがある問題で、兵庫労働局と同市の緊急監査に対し不正を認めた同協議会職員らが、協議会の事務局長の指示で「(不正を認めた)証言は勘違いだった」といった内容の文書を書かされていたことが関係者への取材で分かった。文書は同労働局に郵送された。

 同協議会は2018年12月、雇用創出を目的とした厚労省の「実践型地域雇用創造事業」の委託を受けるために発足。同様の協議会は今年4月時点で全国31地域にあり、通常は地元自治体や経済団体などで構成される。宍粟の場合、福元市長が会長を務めるが、事務局職員8人は協議会が新規に採用。このうち元神戸市議の村岡龍男氏(59)が事務局長に就いている。

 宍粟の協議会には18年度からの3年間で、国から委託金計約1億7千万円が支払われる契約となっている。しかし、神戸新聞社の調べでは、18年度に実施したとされる35回のセミナーのうち少なくとも8回は実態がなかったとみられる。

 兵庫労働局によると、不正に関する情報提供があり、19年度に同協議会が開いた就労セミナーの実施状況を調査した結果、提出された報告書との矛盾が判明。このため10月11日、同市一宮町生栖(いぎす)にある同協議会事務所で緊急監査を行った。

 関係者によると、監査では職員8人のうち複数がセミナーについて、出席者がいたように偽るなどして報告書が作成されたと証言。協議会事務局長の村岡氏の指示で、こうした偽装が行われたことも複数の職員が認めた。

 職員によると、今年7月には同市一宮町の集会施設で、村岡氏の義父が講師を務める「ミツマタ事業創業セミナー」が予定されていた。だが出席者はおらず、職員や村岡氏の知人らが着席した写真を撮影。同労働局に「出席者4人」として報告していた。出席者名簿には職員の親族や既に辞めた職員の名前を書いたという。村岡氏の義父は参加しなかったが、協議会から講師料10万円が支出された。

 一方、監査から5日後の10月16日、村岡氏から職員に対し、不正を認めた監査での証言を撤回する文書を手書きするよう指示があったという。職員の一人は取材に「不正なのに何度も(村岡氏から)訂正を迫られ、みんな精神的に限界。早く事業を正常化して地域を盛り上げたい」と話した。(古根川淳也)

総合の最新
もっと見る

天気(11月19日)

  • 16℃
  • 12℃
  • 20%

  • 12℃
  • 9℃
  • 60%

  • 16℃
  • 13℃
  • 30%

  • 14℃
  • 11℃
  • 20%

お知らせ