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会見する宍粟市雇用創生協議会の副会長の男性=7日午後、宍粟市一宮町生栖(撮影・井上太郎)
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会見する宍粟市雇用創生協議会の副会長の男性=7日午後、宍粟市一宮町生栖(撮影・井上太郎)

 兵庫県の宍粟市雇用創生協議会が架空のセミナー実績を報告して国の委託金を不正受給した疑いがある問題で、同協議会の副会長・会計の男性(66)ら常勤職員2人が7日、同協議会の事務所(同市一宮町)で記者会見を開いた。一問一答は次の通り。

 副会長「職員だが名前だけで、知らないことも多い。私たちはどちらも自営業で、村岡事務局長から誘われて職員になった。仕事をしなくても林業界や地域に顔が利くから、協議会にいるだけでいいと言われた。本業の林業関係で来られなかった日も、協議会で仕事をしたように日報に書いた。反省している。過ちは過ちなので、全額返還する」

 -給与はいくら。

 「10カ月間で218万円ぐらいだと思います」

 40代の男性職員「200万円弱になります」

 -村岡龍男事務局長はなぜ会見に出席しない。

 副会長「村岡さんには会見をすることを伝えていない。宍粟市から『村岡さんが会見に来るのはやめてほしい』と言われた」

 「(村岡氏は)『かなり一方的な記事』と言っている。でも、私たちが不正受給じゃないと思っていても、そうだと言われることは出てくるのではないかと思う。これから精査、チェックしていく。不正と知りつつやったわけではない」

 -セミナーの実態はあったのか。

 「厚労省との見解の相違になると思う。私たちはこれでセミナーが成り立っていると思ったが、違うと言われることはあると思う」

 -7月19日のセミナーは本当に開かれたのか。

 「あの日は講師は来なかった。参加者は4人。(村岡)事務局長がミツマタの話をして、皮むき体験とかをしたのかな」

 -(40代男性職員の)奥さんも参加している。

 職員「初めて聞いた。なぜ妻の名前が挙がったのか分からない。妻にはいろんなセミナーに参加してほしいとお願いしていたが、そのセミナーに出ていたかどうかは分からない」

 -縁故者を呼んでセミナーの参加者に計上した。

 副会長「どうやって人を集めるのかが課題だった。田舎でみんな仕事をしている。無理なんです。近所や親戚に声掛けて、来てくれと。定年でぶらぶらして、田んぼや畑やってるもんとかね。セミナーという言葉自体になじみのない人もいる。事業の概要を聞いたとき、『人集めるん大変やな』と思った。厚労省は現状分かってるんかなと」

 -厚労省の聞き取りに対して、7月19日のセミナーは実施されていなかったと言った職員4人が、その後一斉に証言を撤回したのは不自然。その過程で村岡氏が関与したのでは。

 「そのうちの一人は家内だが、『(村岡氏に)誘導されたことはない』と言っている」

 職員「緊急監査で突然7月19日のことを聞かれても『思い出せない』と」

 -なぜ思い出せないのに「開かれなかった」と答えたのか。

 「それは分からない。われわれは『思い出せない』と言ったと聞いている」

 -猟友会の会合がジビエセミナーになっていた。

 「各班長に声を掛けてもらうのが一番効率がいい。役員会のときに事前に声をかけた。セミナー当日は班長会という名目だったが、連絡事項の後に安全講習として別で開催した。受けていないと言う方がいれば、狩猟の事故に関する説明があって、ディスカッションがあったという認識ではないか。講師は支部長。いろんなセミナーの方法がある。(村岡)事務局長の判断で『そういうことでいってください』と言われた」

 -講師料10万円という金額は妥当か。

 副会長「そんなに高額ではないと思う」

 -給与を返還するということは、不正受給を一部認めるということか。

 「私の場合はね。間違いは犯しています。(村岡)事務局長が確認してくれているから大丈夫だろうと甘い認識だった。これからはボランティアでいい」

 職員「自由裁量でやってくれたらいいと言われて引き受けた。抜けた時間のことは日報に書けないので相談したら、『その時間は業務をしたと書いてもらっていいよ』と(村岡)事務局長に言われた。宍粟を盛り上げるため、ボランティアでもいいと思ってやっていたので、賃金をもらうことにも違和感はあった。不本意。緊急監査で不正とされると、もやもやする」

 -セミナーといえないものは今の時点でいくつ確認できている。

 副会長「監査で資料を持っていかれて確認しようがない状態。市からは協議会側も調べるように言われているので、精査はする」

 -副会長の地元での信用を利用されたのでは。

 「利用されたといえば利用されたのかもしれないが、ミツマタに役立つならと思った。事業化にあたっては福元市長にも『あなたがいるなら大丈夫や』と言われた。自分も甘えていた」

 -今も村岡氏を信用しているのか。

 副会長「私腹を肥やしたという風には今も思っていないし、信用しているというか、独特な方だから」

 -村岡氏に相談せず会見を開いたのはなぜ。

 「相談すると止められるから。事後報告でいい。村岡氏はあらためて会見を開くと言っている」

 -参加者を水増しした。

 「写真に関しては見た目が寂しいので水増しはあった。報告書の数字は水増ししていないと思う」

 -住民の中には、実績報告書に勝手に名前が使われたという人もいる。

 「ミツマタの皮をむくとか、近所の人に見本でやってもらわないといけないことがある」

 -それを参加者数に計上していいのか。

 「分からない。報告書を書く立場ではなかったので、実績の数字に意識がなく、把握していない」

 -自治会の会合にも連絡なく加わったと聞くが。

 「事前には必ず連絡しているが、もっときちんとやっておけばよかった」

 -(40代男性)職員の妻が参加したというのも水増しに当たるのでは。

 職員「そういう認識はなかった。女性の社会進出も意識した」

 -11月に開いたセミナーを12月にしたと虚偽報告したのは事実か。

 副会長「はい。協議会の設立が12月で、その前に開いたセミナーを設立後にやったことにしてくれと自治会に頼んだ。確かそれは自治会長に断られたが、焦って、当てはめてしまった」

 -村岡氏の義父にも講演依頼をした。

 「実際に登壇して、ミツマタの歴史や刈り込み方を全般的に説明したこともある」

 -報告書を確認するのは誰。

 「最終的には(村岡)事務局長になると思う。私たちは内実まで知らない」

 -実績を出さないといけないというプレッシャーがあったのでは。

 職員「報告業務の者からすると、プレッシャーは計り知れないものがある。なかなか10カ月で成果は出ない。でも、事業が周知されてきたという手応えもある。今も、ミツマタの事業なら3、4年継続できれば成果が出ると思っている」

 -2人は辞職するのか。

 副会長「(協議会の)存続が許されるなら、雇用契約通りにあと1年半はやろうと思っている。報酬はがくっと減らしてもらうか、ボランティアでいい」

 職員「報酬を返金した上で携わりたいと思っている」

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