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脱線してマンションに激突し、大破した車両=2005年4月25日、尼崎市久々知3
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脱線してマンションに激突し、大破した車両=2005年4月25日、尼崎市久々知3

 乗客106人の命が奪われた2005年の尼崎JR脱線事故で、JR西日本は事故車両7両の恒久的な保存に向け、大阪府吹田市の安全教育施設を拡張する案をまとめた。また来春の追悼慰霊式は、事故現場跡の追悼施設「祈りの杜」に加え、伊丹市内にも会場を設ける方針を固めた。16、17日に伊丹市内である遺族らへの説明会で提案する。

 保存先としている「鉄道安全考動館」は、尼崎脱線事故を受けて07年に設置。一般には公開されていない。

 祈りの杜を昨年9月に整備したJR西は、事故車両の保存の在り方を次の課題と位置付け、今年7月から遺族らに聞き取りを実施。「社員の安全教育に活用してほしい」という多数の意見があったという。

 JR西は、高砂市内の倉庫と大阪市内のJR西敷地で保管する7両について、「まずは速やかに保存環境の改善を行いたい」として今回の案を作成。「役員・社員が車両と向き合い続けることにより、事故の風化防止と安全教育に取り組んでいきたい」としている。

 保存先には、一般に公開されている祈りの杜を望む声がある一方、「お参りにいけなくなる」「興味本位で見てほしくない」などの反対もあり、意見は分かれている。JR西は「考動館以外での保存や一般公開などの意見については、時間をかけて慎重に検討したい」とする。

 こうした方針に対し、長女を亡くした藤崎光子さん(79)は「事故を伝えるには車両の一部でも事故現場で保存、公開すべきだ」と強調。長男を亡くした石橋新太郎さん(72)は「まだ気持ちの整理ができていない」と苦しい胸の内を漏らす。

 また、JR西は事故から15年となる来年4月25日の追悼慰霊式を、祈りの杜と伊丹市内のホテルの2会場で執り行うよう見直す。

 今年は祈りの杜を会場に初めて事故現場で式典を開いたが、遺族からは「家族が亡くなった時刻に現場にいるのはつらい」などの意見もあった。JR西は来春、今年は中継会場に使ったホテルでも式典を行い「それぞれのお気持ちに沿って参列できるよう努める」としている。(田中真治)

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