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翻訳出版された絵本「村娘と王女」と「王子と騎士」。LGBTがテーマとなっている
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翻訳出版された絵本「村娘と王女」と「王子と騎士」。LGBTがテーマとなっている
翻訳出版された絵本「王子と騎士」。LGBTがテーマとなっている
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翻訳出版された絵本「王子と騎士」。LGBTがテーマとなっている
翻訳出版された絵本「村娘と王女」。LGBTがテーマとなっている
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翻訳出版された絵本「村娘と王女」。LGBTがテーマとなっている

 王子に待っていた運命の相手はハンサムな騎士。そして、花嫁候補として舞踏会に招かれた村娘が見つけた“真実の愛”の相手は王女だった-。LGBT(性的少数者)をテーマにした2冊の翻訳絵本が出版され、話題になっている。1冊は「王子と騎士」、もう1冊は「村娘と王女」。美しい装丁も相まって、当事者からも「まさに理想の世界」と歓迎されている。(鈴木久仁子)

 ともにアメリカ原作。現地での発刊当時は日本でも話題になり、原書で購入した人も少なくないという。そこで恋愛小説を多く手掛けるオークラ出版(東京)は「これも恋愛の一つの形。広く受け入れてもらえれば」と、今年8月に翻訳出版した。絵本だが、あえて子どもっぽい表現は避け「大人にも楽しんでもらえることを意識した」という。

 「王子と騎士」の舞台は、はるか遠い昔の王国。花嫁探しの旅に出た王子だったが、どんな娘に会ってもどこか気が進まない。そうこうするうちに王国を荒らすけだものと闘うことになり、窮地を救う騎士と恋に落ちる-という展開だ。

 一方、「村娘と王女」は王子と仲良しの村娘が舞踏会に招待され、周囲からは「花嫁候補」と期待されるものの、王子とは幸せな未来が見えずに涙をこぼす。そこに優しく声をかけてくれたのは王女。2人は時がたつのも忘れて楽しく過ごし、やがて…。

 LGBT当事者の交流や支援、啓発に取り組む「レインボー明石アクション」の高橋あき子代表が一読して最も驚いたのは「親が反対しないこと」。どちらの絵本でも王と王妃はひたすら子どもの幸せだけを考え、「やっと息子にぴったりの相手に出会えた」「ふたりは完ぺきなカップルね」と祝福する。

 主人公たちが自分の恋愛対象に「ちゅうちょしない」ことにも注目する。「現実には多くの当事者が親や周囲に反対され、打ち明けられない人もいる。自分らしい恋愛をできないことも少なくない」からだ。

 さらに絵本では、髪の質や肌の色、人種も異なる登場人物がそれぞれ色鮮やかに描かれ、「多様な壁をなくす仕掛けがある。この絵本の世界観が現実になったら素晴らしい」と応援する。

 いずれも22×26センチ。1700円(税別)。オークラ出版TEL03・3792・2411

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