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住宅地で周りの様子をうかがうツキノワグマの子グマ=2010年10月、豊岡市内
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 ツキノワグマの駆除数が兵庫県内で4~10月、103頭に上り、過去最多だった2010年度の1年間(70頭)を上回ったことが9日分かった。16、17年に人身被害が多発したのを受け、兵庫県は駆除対策を強化し、人里周辺に増設したわなが効果を発揮した形だ。一方で今秋、但馬、丹波地域などでクマの目撃情報が相次ぎ、9日には但馬で2人が襲われて負傷。主食のドングリ類の「凶作」で人里に現れるケースが多いとみられ、広葉樹を増やすなど、人とすみ分けるための環境整備も急がれる。(山路 進)

 駆除数の増加について、県鳥獣対策課は「生息数を管理しながら、クマを人里でなく、奥山に導いて人と共生するための過渡期で、絶滅につながる恐れはない」としている。

 県内では16年10月、宍粟市内で男性がクマにかまれて重傷を負った。5年ぶりの人身被害で、その後も17年6月までに養父市や香美町で4件が続発。山のドングリ類などの餌が足りず、柿などを求めて人里に出没していると考えられ、県は同年7月、捕らえれば原則殺処分する駆除用わなの設置基準を緩めた。

 具体的には、クマだけを狙う従来のドラム缶形のわなに加え、クマを引き寄せる不要な果樹を伐採することなどを条件に、シカやイノシシ向けに設置するわなをクマの駆除用に兼ねることを許可。この結果、設置数は緩和前の100カ所足らずから18年度には約2400カ所に急増した。緩和後の17年7月から今月8日まで人が襲われる被害はなく、県は「駆除強化の効果が出ている」としていた。

 県内のツキノワグマは1990年代に100頭を下回り絶滅が危惧されたが、96年からの禁猟で生息数は徐々に回復。15年時点で推定した生息数が、安定的な繁殖に必要な800頭を上回り、県は20年ぶりに16年度から狩猟を再開した。

 併せて、県は人や農作物への被害防止と、過度な駆除、狩猟防止を両立させる管理計画(17~21年度)を策定。各年度の駆除、狩猟の合計頭数を直近の推定生息数の15%以内に制限している。生息数維持のために子グマの駆除を禁じ、ドングリが実る広葉樹の植林にも取り組んでいる。

 県森林動物研究センター(丹波市)によると、18年当初の推定生息数は830頭で、19年度の駆除と狩猟の上限頭数は124頭。県は今月15日に、シカやイノシシなどを含めた19年度の狩猟を解禁する予定で、ツキノワグマ猟は、特別な講習を受けたハンターに限って1カ月間解禁する。ただ既に、10月までの駆除数(103頭)が上限頭数の8割超に達しており、上限頭数を超えた時点で狩猟は中止される。

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