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玉岡かおるさん
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玉岡かおるさん

■教頭がブレーキ役になって

 作家になる前、教師をしていた。20代のころ、2年ほど中学校で公民と歴史を教えた。当時の職員室でも、いじめと言われかねないことを目撃した。先輩の先生が新入りの体つきをからかったり、無理やり飲み会で芸をさせたり。

 でも、止めることはできなかった。先生は教室では一人前だし、教科ごとの先生たちが固まる。いじめのように見えても、きっと親近感からしているのだから、と笑ってあげるしかない。「やめたりよー」って。笑いながら。そんな雰囲気だった。

 大学を卒業したてで、いきなり教壇に立つのは、大変。だからこそ、指導し、見守ってくれる先輩は心強い。私にも、さりげなく授業を見に来て「良かったよ」とか「不完全燃焼だな」などと言葉をかけてくれた。

 何よりも大先輩の教頭が、教師同士のいじめやトラブルに対して、しっかりブレーキ役になれることが重要だ。職員室の“けむたい存在”でいい。

■民意にとらわれ過ぎの感も

 でも、ここまでひどいことはなくても、どこの世界にも起こりえるのではないか。

 人は寄れば集団になるし、いじめる要素は発生するし。人間をやっている難しさと言える。教育というよりも社会科学。

 また、今回の事案では“民意”や“大衆の意見”にとらわれ過ぎの感もある。

 先生への失望は広がっている。教員の前に、人間としての資質をどう見極めるのか。難しいけれど、何とかしなければいけないでしょう。(聞き手・鈴木久仁子)

【たまおか・かおる】1956年兵庫県三木市出身。神戸女学院大卒業。「お家さん」で織田作之助賞。同県教育委員会委員。

     ◇     ◇

 さまざまな分野の方に聞くリレーインタビュー「先生はいま 私の考え」は随時、掲載します。

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