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周囲に超高層ビルが立ち並ぶ現在の貿易センタービル(右下の茶色のビル、神戸商工貿易センター提供)
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周囲に超高層ビルが立ち並ぶ現在の貿易センタービル(右下の茶色のビル、神戸商工貿易センター提供)
開業間もない1970年ごろの貿易センタービル。周辺に超高層建物がなく、ひときわ目立つ(神戸観光局提供)
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開業間もない1970年ごろの貿易センタービル。周辺に超高層建物がなく、ひときわ目立つ(神戸観光局提供)
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 神戸を代表する高層オフィス棟の神戸商工貿易センタービル(神戸市中央区)が、開業から半世紀を迎えた。神戸港開港100年を記念し、貿易や海運などの関連企業・団体を収容するビルとして神戸市が計画。神戸商工会議所と協力して完成させた。高さは100メートルを超え、当時は国内で2番目の高層ビルだった。いまや都心・三宮にはタワーマンションやホテルが立ち並び、まちにそびえる唯一の存在ではなくなったが、往時と変わらぬ姿で港都を支え続ける。(長尾亮太)

 神戸商工貿易センタービルは、日本に「超高層ビル時代」の幕開けを告げた建築物の一つと言える。高さ107メートル(地上26階、地下2階)で、1969年11月11日に開業。60年代の建築基準法改正で従来の高さ制限である31メートルを上回るビルが可能になり、68年に開業した霞が関ビルディング(東京、高さ147メートル)に次ぎ国内で2番目、西日本では初の超高層ビルだった。70年に東京・浜松町で開業した世界貿易センタービルディング(同152メートル)とは、設計と施工業者が同じで外観がそっくりだ。

 貿易センタービルは、商取引を支援するため展示場も併設。オランダ総領事館やアルゼンチンとスウェーデンの領事館も一時入居していた。93年まで最上階の26階は展望台として使われ、延べ221万人が訪れた。阪神・淡路大震災でも構造体に被害はなかった。

 ただ、震災後は入居率の低迷が続き、一時は65%まで落ち込んだが、それも克服し、現在は95%まで戻した。開業当初から入居するのは日本貿易振興機構や神戸貿易協会など5社・団体にとどまり、ITや医療など多彩な業種が並ぶ。来年4月には、0~2歳児を対象とした小規模保育施設がオープンする予定だ。

 神戸の都心部では2000年代半ば以降、タワーマンションが林立。「超高層ビル」の看板は輝きを失いつつある。市内最高層は176メートル。いまや107メートルの神戸商工貿易センタービルの順位は、30~40位台まで下がったとみられる。

 神戸市が50%、残りを地元の約90社・団体が出資するビル運営会社の野澤太一郎社長(87)は「西日本初の超高層ビルを誇らしく仰ぎ見た開業当初が懐かしい。令和の時代も皆さんから愛されるランドマークでありたい」と話している。

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