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甲南女子中学校・高等学校の講堂(神戸市教委提供)
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甲南女子中学校・高等学校の講堂(神戸市教委提供)
旧駒ヶ林公会堂(神戸市教委提供)
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旧駒ヶ林公会堂(神戸市教委提供)
昭和初期に建てられた梅谷家住宅=播磨町宮北1
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昭和初期に建てられた梅谷家住宅=播磨町宮北1

 国の文化審議会(佐藤信会長)は15日、国の登録有形文化財(建造物)に新たに133件を加え、文部科学相に答申した。兵庫県内では、甲南女子中学校・高等学校(神戸市東灘区)、旧駒ヶ林公会堂(同市長田区)、梅谷家住宅(播磨町)の3カ所10件が選ばれた。播磨町の建造物が対象となるのは初めて。

 甲南女子中学校・高等学校は管理棟、特別棟、体育館、体育研究室、講堂、守衛室の6棟が対象で、すべて1968年建設。関西を拠点に活動し、旧大丸神戸店などを手がけた建築家の村野藤吾が設計した。同校は「伝統を受け継ぎ、大切に使用していきたい」としている。

 管理棟は鉄筋コンクリート造り2階建ての建物で、キャンパス中央に位置する。東隣の特別棟につながる回廊をつくり、教職員と生徒の動線を分離する。特別棟は同じ形の窓が並ぶが、中央部に水平のひさしをつき出すなど、壁面に変化を付けている。

 体育研究室は1階をピロティとし、2階へは細いらせん階段で上り下りする。

 講堂は斜めに立ち上がった壁面に入り組んだ屋根をかけた複雑な形状。室内では天井や壁に曲線を多用した、村野建築の特徴が見て取れる。守衛室は平屋の小さな建物だが、出窓を設けるなど、細部まで意匠を凝らしている。

 旧駒ヶ林公会堂は1924年ごろに建設された。外壁がれんが造り2階建てで、建物の正面を左右対称とし、縦長の窓を配置して装飾性を抑えている。2013年に廃止されるまで、駒ヶ林保育所として使用された。現在はイベントなどで活用され、地域拠点として親しまれている。(太中麻美)

■昭和のたたずまい今に 梅谷家住宅(播磨町)■

 播磨町宮北1の「梅谷家住宅」は、同町内では初めての登録。木造平屋の母屋(94平方メートル)と西側に隣接する2階建ての離れ(76平方メートル)のほか、北塀と西塀も対象となった。(小森有喜)

 梅谷家は代々庄屋を務めた家柄で、新田開発や町内を流れる喜瀬川の氾濫を治めるなど地域の発展に貢献した。10代目梅谷美方(よしかた)氏が1938年、孫が阿閇(あえ)小学校(現播磨小学校)に通いやすいようにと、別宅として学校の目の前に母屋を建設。翌年、離れを建てた。現在も住宅として使われている。

 母屋は60年代に改修されたが、焼き杉板の外壁、木製建具の一部は当時のまま。離れは一度も手が加わらず、3畳の茶室のほか、当時の建築には珍しい緩やかな階段、針葉樹ツガの木材をそのまま使った約10メートルの縁側などが特徴的だ。

 同町で文化遺産の保全や活用に取り組む住民グループ「ヘリテージ加古」は今後、見学イベントなどを催す予定。松岡栄治代表(66)は「町で初めての登録で本当にうれしい。価値を知ってもらえたら」と話していた。

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