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スペイン語で台風などの災害を解説する番組を始めた大城ロクサナさん(右)ら=神戸市長田区海運町3
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スペイン語で台風などの災害を解説する番組を始めた大城ロクサナさん(右)ら=神戸市長田区海運町3

 神戸市長田区に拠点を置くスペイン語圏出身者などでつくる「ひょうごラテンコミュニティ」が、台風や地震の際、新聞やテレビで頻出する用語をスペイン語で解説するネット番組を始めた。台風19号の上陸直前、解説番組を初めて放送したところ、全国の南米出身者らから大きな反響があった。企画者で代表の大城ロクサナさんは「スペイン語で災害情報を放送しているのは全国で私たちだけ。今後も災害の度に放送したい」と意気込む。(杉山雅崇)

 ひょうごラテンコミュニティは、ペルー出身の大城さんらが2000年から活動を始めた。兵庫県に居住する南米出身者らの交流を促進しようと、情報誌の発行や、ネット配信を中心にしたコミュニティー放送局「FMわぃわぃ」(神戸市長田区)で情報番組の発信を続けている。

 災害情報番組の企画は、阪神・淡路大震災をきっかけに始まった。神戸市須磨区で被災した大城さんは、テレビに表示される「震度7」の漢字が読めなかった。避難を呼び掛ける放送も意味が分からず、唯一聞き取れた「ツナミ」という単語に、「津波が来るのか」とパニック状態になったという。今となっては「津波の恐れはありません」との内容だったのではないかと考えられる。

 台風被害が頻発していることもあり、番組配信に踏み切った。南米地域では大きな被害を伴う熱帯低気圧はあまり発生しないといい、台風の知識が乏しい南米出身者が多いという。

 番組では、等圧線や「ヘクトパスカル」などの意味をスペイン語で丁寧に説明する。また、天気情報で頻出する「東海」「近畿」「関東」などの地方が日本のどこにあるのかも地図を使って解説した。

 反響は予想を超え、同コミュニティのフェイスブックページには、東京、静岡、愛知などの南米出身者から「ためになった」「気象用語の意味が分かった」などの書き込みが数多く寄せられたという。

 大城さんは「英語での災害情報発信を始めたテレビ局もあるが、実は英語が分からない外国人がほとんど。この放送は南米出身者の命を災害から守ることにつながる」と意義を強調している。

 番組の視聴方法などはFMわぃわぃのホームページで解説している。同局TEL078・737・3196

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