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雇用創生協議会の不正疑惑について審議した市議会総務経済常任委員会=宍粟市役所
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雇用創生協議会の不正疑惑について審議した市議会総務経済常任委員会=宍粟市役所

 兵庫県宍粟市雇用創生協議会を巡る委託金不正受給疑惑で、同市は18日、同協議会事務局長で元神戸市議の村岡龍男氏(59)が設立した一般社団法人に対し、市から無償で借りながら同協議会に有償でまた貸ししていた事務所の11カ月分の家賃88万円を、協議会の会計に自主返納するよう求めていることを明らかにした。

 一般社団法人「ミツマタの郷」は、旧下三方幼稚園(閉園)の園舎を事務所として同市から10年間無償で借り受ける契約をしながら、同協議会に月額8万円でまた貸ししていた。

 市によると、また貸しして家賃を受け取ってはならない契約だが、村岡氏からは当初、受け取るのは家賃ではなく、「空調などの設備改修費を減価償却的に回収する費用」との説明があり、承認したという。

 だが、協議会に委託費を支払っている兵庫労働局は家賃として認めていることが分かり、市との契約に違反することから、返納を求めたという。

 同市は、常勤職員の勤務実態がなかった協議会副会長ら2人の給与計453万円と、村岡氏の団体に支払われた講師謝礼43万円が、既に協議会に返還されたことも明らかにした。

 市は「兵庫労働局への委託金返還に備え、協議会の資金を保全したい」と話した。(古根川淳也)

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■疑惑巡り宍粟市会が責任追及

 宍粟市議会の総務経済常任委員会が18日開かれ、同市雇用創生協議会の委託金不正受給疑惑について、市は「結果的にこのような事態になり申し訳ない」と陳謝した。議員らは、昨年7月に厚生労働省の実践型地域雇用創造事業に応募する際に議会側に説明がなかったことなどを巡り、市の責任を追及した。

 市の説明によると、昨年6月22日に協議会事務局長の村岡龍男氏から口頭で同事業の提案があり、同29日、事業説明会に村岡氏ら2人が参加。7月3日に協議会の設立総会を開催し、同6日に兵庫労働局に応募書類を提出したという。

 この際、議会への説明がなかった理由を問われた市は「主体は協議会という認識だった」と説明。村岡氏が作成した事業計画について「うますぎる話だと思わなかったか」と問われると「疑いの目では見ていなかった」と釈明した。(古根川淳也)

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