総合 総合 sougou

  • 印刷
今夏の参院選で兵庫入りした安倍首相。残りの任期で改憲などへの対応が注目される=7月14日、神戸市内
拡大
今夏の参院選で兵庫入りした安倍首相。残りの任期で改憲などへの対応が注目される=7月14日、神戸市内
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 20日に首相の通算在職日数が憲政史上最長となり、前人未到の領域に足を踏み入れた安倍首相。巨大な与党勢力に支えられ、安定した政権運営を続けてきたが、長期政権のほころびも目立つ。兵庫県内では、経済・外交の実績に対する評価は割れ、国会答弁の在り方など政治姿勢に厳しい視線も注がれている。

 県内の政財界からは、長期政権の「安定」を評価する一方、地方や中小企業への目配りを求める声も上がった。

 自民党県連の石川憲幸幹事長は「外交で存在感がある。首相が次々と代わっていた時代に比べると安定をもたらしている」と評価。「経済政策や規制緩和なども少しずつだが成果が出てきている」と話す。

 一方、ベテラン県議は森友・加計(かけ)学園問題や「桜を見る会」の問題を念頭に「説明責任を果たしたとは言えない。誠実さに欠け、長期政権のおごりではないか」と憤った。

 井戸敏三知事は国政の安定が経済面などでの成果につながったと評価しつつ、地方創生については「あまりできていない」と辛口。「地方分権も、相変わらず国主導の体制を見直そうとしていない」と述べ、分権改革を強く求めた。

 デフレ脱却や経済再生を目指す「アベノミクス」が始まって、間もなく7年。県内企業の中には、恩恵を実感する声もある。

 産業装置メーカー多田電機(尼崎市)の宮田淳二常務(63)は「長期安定政権が経済運営をすることで、事業活動の環境が整ってきた」と歓迎。同社は政府関連事業に参画し、金属3Dプリンターを開発。「科学技術を基盤とした産業振興によって、大きな成果を上げられた」と話す。

 「景気が回復し、ものづくり補助金も受けられた」と話すのは、金属加工会社みのる製作所(神戸市)の松口健一専務(38)。ただ下請け企業間の格差の広がりも感じるという。「日本製品が海外でもっと売れて恩恵が行き渡るようにしてほしい」と注文した。(まとめ・段 貴則)

【胸張れるものではない 森友・加計学園や「桜を見る会」の問題を追及してきた神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)の話】歴代最長に到達したのは、安倍首相の人気や手腕によるものではない。選挙制度に加え、官僚の幹部人事を官邸が握る仕組みの悪い面によって支えられている。特に衆院小選挙区制で、公認権などを持つ自民党執行部の力が強まり、党内で異論が出にくくなった。さらに得票率以上に大きな議席を得られるため、与党の議席数の割に内閣支持率が高くない。歴代最長といっても、決して首相が胸を張れるものではない。

総合の最新
もっと見る

天気(12月12日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 10%

  • 9℃
  • ---℃
  • 50%

  • 14℃
  • ---℃
  • 0%

  • 13℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ