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四半世紀ぶりに日の当たる場所に登場した2代目明石ポン太=明石市立少年自然の家
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四半世紀ぶりに日の当たる場所に登場した2代目明石ポン太=明石市立少年自然の家
3代目の“兄弟”に当たる明石市役所のタヌキの焼き物=明石市役所
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3代目の“兄弟”に当たる明石市役所のタヌキの焼き物=明石市役所
真っ二つになった3代目明石ポン太=JR明石駅
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真っ二つになった3代目明石ポン太=JR明石駅

 JR明石駅(兵庫県明石市)のコンコースにあった信楽焼のタヌキ「明石ポン太」が壊され、間もなく2カ月。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」には「ポン太復活の見込みを知りたい」との声が寄せられている。取材を続けると、二つの有力候補が浮かび上がった。(長沢伸一)

 ポン太がいた場所の壁には先月、「いないとさびしいよね」とのメッセージが掲示されていた。また、本紙には「クラウドファンディングで4代目の資金を募ったら」との提案まで寄せられた。

 よい案はないか。取材を進めると、有力候補の存在が明らかになった。

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 よく駅で見かけた顔がそこにはあった。同市大久保町江井島にある市立少年自然の家。入ってすぐの芝生広場に1匹のタヌキがたたずんでいる。

 1981年に登場した初代が泥酔者に粉々にされ、明石セントラルライオンズクラブが駅に寄贈した2代目ポン太だ。

 95年の阪神・淡路大震災で台座が壊れ、駅から避難。だが、体そのものに損傷はなく、元気そのものに見える。実はこの2代目、利用者が入れない裏庭にほぼ四半世紀の間、ぽつんと置かれていたという。

 芝生広場に登場したのは11月。9月末に3代目が壊され、駅から姿を消したのに合わせ、2代目の存在をアピールしようと、移動させた。

 ただ、2代目ポン太の存在を知っている人は少ないようだ。神戸市垂水区の男性会社員(44)は明石駅でポン太を待ち合わせに使っていた。「信楽焼のタヌキはどこにでもある。これが2代目と言われても…」と苦笑い。周知するため、施設側は早速「2代目明石ポン太」の名札を取り付けた。

 「明石駅に戻って、と依頼があればどうしますか?」。副所長の関口泰生さん(55)に尋ねると、「元いた場所で本来の仕事をしてもらうのはうれしいこと。こちらとしてはやぶさかではありません」。

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 もう一つの候補は、明石市役所本館2階にひっそりと置かれていた。

 1~3代目同様、明石セントラルライオンズクラブが業者に発注し、市に寄贈したものだ。壊された3代目と同じ時期に製造され、姿も同じ。いわば3代目の“兄弟”で、虎視眈々(たんたん)とその座を狙う。

 市役所によると、寄贈目的や時期は不明。市役所職員にもあまり知られておらず、市の担当者は「JRやクラブから移設の要望があれば検討したい」という。

 2代目の再登板か、市役所からの移設か。そもそも明石ポン太は復活するのか-。「明石駅の利用者のみんなが僕を待ってくれているかどうか」。有力候補のタヌキを見ていると、そんな声が聞こえた気がした。

     ◇     ◇

 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」を始めました。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)した後に投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

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