うそをつき消防団分団運営費55万円を着服 分団長を処分「ギャンブルなどに使った」
2019/12/02 18:50
丹波市役所=丹波市氷上町成松
兵庫県丹波市は2日、市消防団氷上支団第1分団の40代の男性分団長が、分団運営費約55万円を着服していたと発表した。ギャンブルなどに使ったといい、親族が全額弁済した。市は、男性分団長を11月22日付で懲戒免職とした。
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市によると、男性分団長は9月20日、「専任副団長による会計検査がある」とうそをつき、分団の会計担当者から通帳と印鑑を受け取った。11月1日に、会計担当者が専任副団長に通帳などの所在を確認したところ、男性分団長によるうそが発覚。銀行口座からほぼ全額が引き出されていたことが7日に分かった。
同分団は、中央小学校区を管轄とし、団員は計70人。分団長には今年4月に自ら立候補して就任したという。着服されたのは半期ごとに団員1人あたり5千円が支給される分団交付金で、通常は慶弔費や慰労費などに使われていた。
同市消防団では再発防止策として、各支団の専任副団長らが年に1回以上、会計検査を実施する。市は、全額が弁済されていることなどから、刑事告訴はしない。(大田将之)