就職氷河期世代 兵庫県も採用へ、都道府県で2例目

2019/12/02 19:06

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は2日、バブル崩壊後の「就職氷河期世代」にあたる35~45歳の人材を来春、正規職員として10人程度採用すると発表した。氷河期世代向けの公務員試験は、宝塚市を皮切りに三田市や加西市などで実施。都道府県では愛知県が行い、和歌山県も2021年採用を発表している。 関連ニュース 氷河期世代採用に応募110人、無職も5人 兵庫・加西市 就職氷河期世代を国家公務員に 首相指示、中途採用枠で重点的に 宝塚市内定のシングルマザー「キャリアなくつらかった」 就職氷河期採用者が会見

 兵庫県は従来、25~34歳を対象に経験者採用を実施してきたが、対象年齢の拡大を検討。氷河期世代が新卒だったころの採用者数は約90~110人と、通常時の2分の1から3分の1程度に抑えていた。
 募集するのは、一般事務職5人▽警察事務職1人▽教育事務職1人▽総合土木職3人-の計4職種10人程度。1974年4月2日~85年4月1日に生まれた人が対象で、来年4月1日からの採用となる。学歴や職務経験は問わない。
 井戸敏三知事は「今回は試行的な取り組みだが、課題が解決するわけではない。継続採用を検討するとともに、民間企業にも呼び掛けたい」と話す。
 申し込みは3日から18日まで県のホームページ上で受け付ける。県人事委員会TEL078・362・9349
(前川茂之)

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