鎮魂の光ゆったり観賞 ルミナリエに障害者ら招待
2019/12/04 21:04
光の装飾を見上げる来場者=神戸市中央区加納町6(撮影・斎藤雅志)
阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を継承する「神戸ルミナリエ」(6~15日)を前に、障害者らを招待する「ハートフルデー」が4日夜、神戸市中央区の東遊園地で開かれ、車いす利用者や高齢者ら約1万4500人が訪れた。
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混雑する会期中を避け、ゆっくり楽しんでもらおうと、1999年から続く。
午後6時半、高さ約21メートルのドーム型作品「パルコ」などが点灯し、赤や青、緑といった色とりどりの光がともると、来場者から拍手と歓声が湧き起こった。
神戸市西区の介護付き有料老人ホームに入居する女性(96)は、兵庫県明石市人丸町で被災。当時の記憶は今も鮮明に残っている。ルミナリエは数年ぶり。「とても明るくてびっくり。震災を知らない世代に記憶をつなげるため、ずっと続けてほしい」と話した。
震災の年に生まれた女性(24)=同県姫路市=は、脳性まひで手足が不自由なため車いすで訪れた。小学生のころ、人と防災未来センター(神戸市中央区)で震災について学んだといい「災害はいつ起こるか分からない。これからも阪神・淡路の教訓を学んでいきたい」と話した。
ルミナリエの点灯式は6日午後5時45分から。神戸市イベント案内・申込センターTEL078・333・3372
(村上晃宏)