日本テレマン協会にベスト・プロデュース賞 室内楽でクラシック身近に

2019/12/10 11:30

日本テレマン協会の「テレマン室内オーケストラ」の主要メンバーと延原武春さん(左から4人目)=夙川教会

 兵庫など関西を中心にクラシック音楽の演奏会を開いてきた日本テレマン協会(大阪市北区)が「2019年度のベスト・プロデュース賞」に選ばれた。豊かな生活文化育成に貢献する個人・団体に贈られ、歴史的建築物や教会などで50年以上にわたって演奏会を開いてきた同協会の実績が評価された。音楽監督の延原武春さん(76)=神戸市中央区=は、「今後も身近な場所で上質の音楽を届けていきたい」と喜んだ。(津谷治英) 関連ニュース アジア系の存在感が増すコンクールをどう見ますか? 神戸女学院大音楽学部准教授、ピアニスト・崎谷明弘さんに聞く <編集委員インタビュー> 高校生ビジネスプラン・グランプリ 長田高生が最終審査へ進出 「食べられる消毒剤」の製造販売を提案 「あけおめ」「久しぶり」笑顔で再会 神戸市立の小中学校で3学期の始業式

 ベスト・ファーザー賞主催で知られる日本生活文化推進協議会(大阪市北区)が選考し、7回目。過去には「宝塚歌劇」(15年度)、「劇団四季」、デザイナーの桂由美さん(17年度)ら文化人・団体が受賞した。
 テレマン協会は、大阪音楽大の学生だったオーボエ奏者延原さんが1963年、ドイツの音楽家テレマンの楽風に魅せられ創設。バロック音楽中心の室内楽団として、西宮市の夙川教会で練習を重ねてきた。69年には室内合唱団も結成し、活動の幅を広げた。
 日本のクラシックがオーケストラによる大ホール公演に人気が集中する中、延原さんは小規模な室内楽を基本にしてきた。夙川教会をはじめ集会所、寺院、能舞台で公演。発足時から続ける毎月の定例コンサートは今春500回を数えた。
 延原さんは「舞台演奏と違い、奏者の細かい技、息づかいを身近に感じてもらえる」と信念を語る。バロック音楽全盛期の時代を再現しようと古楽器も導入。近年は「大阪・中之島をウィーンに」を目標に、大阪市中央公会堂など歴史的建築物での公演に取り組む。
 「中世ヨーロッパでは、サロンのように身近な演奏会も大切にした。建物の持つ雰囲気と音楽の魅力を融合させ、若い世代に伝えたい」と将来を見据えた。

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