拉致被害者のパネル展 兵庫県警本部などで始まる
2019/12/10 19:00
パネルの前で拉致問題の早期解決を訴える有本明弘さん=神戸市中央区下山手通5(撮影・津田和納)
北朝鮮による拉致被害者を取り上げたパネル展が10日、神戸市中央区の兵庫県警本部1階などで始まった。拉致被害者の有本恵子さん=神戸市出身、失踪当時(23)=の父明弘さん(91)が訪れ、早期帰国に向け、拉致問題解決を訴えた。16日まで。
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拉致問題を風化させず、県民に拉致被害者らの情報提供を呼び掛けるため、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(10~16日)に合わせ、毎年開催。恵子さんや同市出身の拉致被害者の田中実さん=失踪当時(28)、拉致の可能性のある人らの顔写真やプロフィルを紹介している。
明弘さんは病床で娘の帰りを待つ嘉代子さん(93)について「『しんどい、しんどい、死にたいぐらいや』と言うけど、帰ってくるのが生きがい」と説明。安倍晋三首相とトランプ米大統領の連携に期待を込め、「北朝鮮を平和な国に立て直し、拉致問題を解決してほしい」と話した。
県警本部1階での展示は午前9時~午後5時45分(14、15日を除く)。明石市の明石運転免許更新センター2階や神戸市中央区の県庁2号館1階などでも開催している。(岡西篤志)