徳島で天元戦第５局始まる　黒番・許が仕掛ける

　囲碁の井山裕太天元（３０）＝棋聖、本因坊＝に許家元八段（２１）が挑戦している第４５期天元戦５番勝負の第５局が１８日午前９時、徳島市の徳島グランヴィリオホテルで始まった。 関連ニュース 新春対談　囲碁の一力遼天元と将棋の藤井聡太王位　AIや対局の醍醐味、意外な共通点とは？ ＜棋界この1年　囲碁＞一力四冠の偉業、国際戦も制す　井山は最多タイトル 一力、芝野退け初防衛「一局一局に新たな発見」　囲碁・天元戦、ライバルとの熱戦振り返る

　２勝２敗で迎えた最終決戦。井山が５連覇を達成するか、許が最年少で天元を獲得するか。定刻、立会人の石田秀芳２４世本因坊の合図で改めて手番を決め、黒番となった許が第１着を右上隅小目（１７四）に打ち下ろした。
　４隅全てが小目の布石になり、右上黒１１（１６三）から１３（１７六）までは流行型。左上隅も同形になり、白１８（８十七）までは落ち着いた展開。ここで許が上辺を黒１９（１２四）とハサみ、競り合いが始まった。
　日本棋院常務理事の平野則一・五段は「穏やかな立ち上がりだったが、黒１９と攻めたことで戦いのムードが高まってきた」と話した。
　持ち時間は各３時間で、同日夕には決着する見通し。
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