訪日客誘致へ食文化PR 新温泉町などの活動、国が認定

2019/12/19 06:55

神戸新聞NEXT

 日本の食・食文化を中心に地域の魅力をアピールし、インバウンド(訪日外国人客)を誘致する農林水産省の「農泊 食文化海外発信地域(セイバージャパン)」に、兵庫県の新温泉町や香美町、鳥取市などでつくるまちづくり組織(DMO)の「麒麟(きりん)のまち観光局」が認定された。兵庫県関連では初めて。(小日向務) 関連ニュース カヤック体験や特産品…まちの魅力、観光にフル活用 地域限定の旅行会社設立 新温泉町 有馬温泉街に夏の風物詩 涼風ビアガーデン始まる 芸妓衆の演舞も お散歩感覚、電動自転車でラクラク観光地巡り 7月から新温泉町、海岸線周遊の絶景コース 温泉の入浴券も

 世界的に「和食」に注目が集まる中、農山漁村に滞在して伝統的生活を体験し、地域の人々との交流を楽しむ「農泊」を推進することで、国内外の旅行客を取り込むのが狙い。
 農水省などが「セイバージャパン」としてブランド化し、各地の取り組みを海外へPRする。2016年度に始まり、27地域が認定されている。
 「麒麟」は中国の伝説上の動物。新温泉、香美町など1市6町は「麒麟獅子舞」を伝統として伝えており、連携して観光振興や移住・定住の促進などに取り組んでいる。今年5月には、麒麟獅子舞などを軸にした日本遺産に共同で認定された。
 1市6町は既に、但馬牛やマツバガニ(ズワイガニ雄)などの食材、食文化の活用による観光振興に取り組んでいる。新温泉町は「国の情報発信力に期待している。さらに取り組みを強化していきたい」としている。

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