おせちの定番「ごまめ」価格に落ち着き 不漁で昨年まで高騰

2019/12/19 19:52

手際よくパック詰めされ、出荷されるごまめ=淡路市岩屋

 兵庫県淡路市岩屋のつくだ煮製造会社「浜口商店」では、正月のおせち料理に欠かせないごまめの出荷が最盛期を迎えている。 関連ニュース おせち彩る塩カズノコ初競り 大阪、価格は昨年並み 【動画】おせちの定番カズノコ お正月を前に出荷ピーク 「銀馬車かぼちゃ」のおせち料理教室 煮物など10品 姫路

 ごまめは、乾燥させたカタクチイワシの幼魚をしょうゆや砂糖で煮詰めて作る。田植えの祝いに用いられたことや、イワシ類が田の肥料に使われたことなどから田作りとも呼ばれる。
 イカナゴのくぎ煮やちりめんじゃこのつくだ煮を手掛ける同社は約15年前からごまめを製造。京阪神のスーパーなどで販売される。
 一昨年と昨年はカタクチイワシが不漁で値段が跳ね上がったが、今年は価格も落ち着いているという。
 製造は今月初めに終えており、25日ごろまで出荷が続く。(吉田敦史)

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