伊丹市が「仕事始め式」も廃止 本来業務を優先

2019/12/20 22:45

伊丹市役所=伊丹市千僧1

 兵庫県伊丹市は20日、働き方改革の一環として「新年仕事始め式」を来年から廃止すると発表した。年明けの始業日に市長が15分程度、管理職ら職員約100人に訓示していたが、本来業務を優先する。同市は年末の「仕事納め式」も開いておらず、双方がない自治体は全国的にも珍しいという。 関連ニュース マイウェイ汀の物語 1・17から3・11へ(8)途切れない縁 尼崎の男性市議ら新型コロナ感染 クラスターの病院で新たに2人コロナ感染 西宮

 同市によると、慣例的な庁内の会議や式典の見直しが進まない現状があり、資料作成などの事前準備も職員の負担となっていた。これまで新年の仕事始め式は朝に行われ、年末年始の連休明けで市民への窓口が混雑する時間帯とも重なっていた。全庁的に業務見直しの意識を高める狙いもあり廃止を決めたという。
 同市人事課は「職員の負担軽減は、市民サービスの拡充にもつながる。職員には『仕事始め式が廃止できるなら他の会議も見直せる』と考えてもらいたい」としている。(伊丹昭史)

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