神戸空港時間延長3千万円、富岳330億円 20年度予算案

2019/12/21 10:00

神戸空港=2016年11月撮影

 2020年度政府予算案の兵庫関係分では、神戸空港の運用時間延長に伴う人件費として3千万円が計上された。神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「京(けい)」の後継機「富岳(ふがく)」の整備・運用経費は、19年度補正と合わせて総額330億円が計上された。 関連ニュース 大会情報紹介、トークショー、グルメエリア…楽しみ方多彩 プレイベント「神戸マラソンEXPO」15日から開催 神戸マラソンエキスポが開幕 記念グッズやスイーツ販売、計時車展示 レース機運盛り上げ 建設進む神戸空港サブターミナル、労災防止へ 兵庫労働局長らパトロール

■空港・港湾
 規制緩和で1時間の運用延長が決まった神戸空港の人件費は国土交通省の概算要求通り。管制官らを6人増やし、来年4月から午後11時までの運用が可能になる。国際コンテナ戦略港湾(阪神港、京浜港)は機能強化に530億円。人工知能(AI)を活用したコンテナターミナルのオペレーション最適化や大型船対応を進める。
■防災・減災
 激甚化する豪雨災害を見据え、防災対策を加速。六甲山系の砂防えん堤整備などを進めている砂防事業に全国で1624億円、東播海岸の消波施設整備など海岸事業に178億円が計上された。
■科学技術
 スパコン「富岳」の整備費は、アプリケーション開発や建物工事が19年度で終了するため、20年度当初予算では前年比約39億円減の59億7500万円に。運用経費は126億円。
 兵庫県佐用町にある大型放射光施設スプリング8の運営費(利用促進費を除く)は83億円。隣接するエックス線自由電子レーザー施設SACLA(サクラ)から電子ビームを送るシステムが始動し、運転の効率化を見込んで前年より4千万円減らした。サクラの実質運営費は、前年と同じ55億2500万円。
■エネルギー
 水素の供給網構築のための実証事業に継続配分した。約141億円を計上し、神戸市内で進む水素発電の実証実験などを続けて基盤技術の確立を目指す。(今福寛子、永見将人、西井由比子)

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