砂浜陥没事故から18年 母「美帆の同級生頑張っているよ」
2019/12/30 17:35
砂浜事故現場で献花する泉房穂市長=明石市大蔵海岸通1
兵庫県明石市の大蔵海岸で2001年12月に起きた砂浜陥没事故は30日、発生から18年となった。泉房穂市長と市幹部7人が事故現場に献花し、手を合わせた。
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東京から帰省していた当時4歳の金月美帆ちゃんが、父親の一彦さん(52)と散歩中、人工砂浜が約2メートル陥没。美帆ちゃんが砂に埋まり、翌年5月に亡くなった。
雨の中、現場を訪れた泉市長は「事故を風化させることなく、一層の使命感を持って取り組む」と語った。
事故がなければ美帆ちゃんは22歳。母の路子さん(50)は同級生の就職が決まったりすると、「美帆の同級生頑張っているよ」と心の中で語りかけるという。「同じ年に明石で起きた歩道橋事故を含め、行政には忘れてほしくない。新しい職員さんに事故を伝えるためにも、大蔵海岸で献花を続けてほしい」と話した。(長沢伸一)