今春の関西3空港懇 神戸空港の増便、時間延長求める
2020/01/07 21:40
兵庫県の井戸敏三知事
兵庫県の井戸敏三知事は7日の定例記者会見で、関西経済連合会の松本正義会長が関西、大阪(伊丹)、神戸の各空港の役割分担を話し合う「関西3空港懇談会」を今春にも開催する考えを示していることについて、「神戸空港の規制の弾力化をもっと進めていかないといけない」とし、さらなる増便と運用時間延長を求めていく考えを述べた。
関連ニュース
大会情報紹介、トークショー、グルメエリア…楽しみ方多彩 プレイベント「神戸マラソンEXPO」15日から開催
神戸マラソンエキスポが開幕 記念グッズやスイーツ販売、計時車展示 レース機運盛り上げ
建設進む神戸空港サブターミナル、労災防止へ 兵庫労働局長らパトロール
19年5月に開かれた3空港懇で、神戸空港の発着回数を1日60便から80便とし、運用時間を午後11時まで延長することが決まった。井戸知事は「前回の規制緩和の範囲をほとんど使い切ってしまった」と指摘し、次回会合で新たな緩和措置を求めていくと明言した。
さらに「オリンピックやパラリンピックの訪日客を、東京と成田、関空の3空港だけでさばけるのか」と問題提起。「神戸空港の臨時活用や発着回数の拡大、国際化も積極的な検討が必要」との見方を示した。
一方、空港設備やアクセス強化などの課題については「まずは当事者の神戸市が主体的に考えてほしい。関西エアポートとどんな展開が望ましいのか明確にし、県がどんな協力ができるかという手順だ」とした。(前川茂之)