縁起物求め続々と 西宮神社で宵えびす

2020/01/09 20:35

福笹などの縁起物を買い求める参拝者たち=9日午後、西宮神社(撮影・風斗雅博)

 商売繁盛や家内安全を願う「十日えびす」が9日、宵えびすを迎えた。令和最初の十日えびすとあって、「えべっさん」の総本社として知られる西宮市社家町の西宮神社は、福笹や七福神があしらわれた縁起物を買う人であふれた。 関連ニュース 十日えびす、寄り道したら福逃げる? 全国総本社に聞いた 十日えびす、何で大マグロに硬貨を張るの? 参拝客が始め、関西一円へ 大吉より縁起イイ「大福」 えべっさん総本社、兵庫・西宮神社「鯛みくじ」に登場

 西宮神社には朝から大勢の人が訪れ、正面の赤門をくぐって納札所で古い福笹やお札を返し、拝殿へ。縁起物を販売する店では、福をかき寄せる「福さらえ」や福をすくい取る「福箕」に加え、今年は「令和の七福神」と書かれた額が人気を集めているという。
 鉄工所を経営する男性(45)=西宮市=は福笹を購入した。「今年は東京五輪があるけど関西はあまり恩恵がなさそうかな」と苦笑い。友人3人と訪れた神戸国際大3年の学生(21)=西宮市=は「今年は就職活動の年。早く内定をつかみたい」と意気込んだ。
 神戸市兵庫区の柳原蛭子神社では、地元水産業者らが重さ100キロ以上あるマグロを奉納し、有志による人形浄瑠璃「戎舞」もあった。3日間で約25万人の人出を予想している。
 同市須磨区の男性(76)は「えべっさんを参って、今年もいい年になりそう」と話した。(斉藤絵美、西竹唯太朗)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ