「一番福」は高校教諭 令和初の福男決まる 西宮神社
2020/01/10 06:00
開門と同時に勢いよくスタートする参加者たち=10日午前6時、西宮市社家町、西宮神社
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、兵庫県西宮市社家町の西宮神社で10日早朝、参拝一番乗りを目指して境内を駆ける「開門神事福男選び」があった。約5千人の中から、堺市に住む大阪府立藤井寺工科高校保健体育科教諭、黒木悠輔さん(33)が先頭で拝殿に駆け込み、令和で初めての「一番福」に輝いた。
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江戸時代に始まったとされる伝統行事で、毎年「十日えびす」の本えびすを迎える10日に催される。参加者は9日夜から南門に集まり、くじ引きで前列に並べる約260人が決まった。
夜明け前の午前6時。「開門」の掛け声で朱色の門が開き、参加者は約230メートルの参道を疾走。本殿では神職が、到着順に一~三番福の3人を抱きかかえた。
一番福を手にした黒木さんは13回目の福男神事。12年間くじに外れ続けたが諦めなかった。「生徒には挑戦しないと何も始まらないと伝えたい」と満足げな表情を見せた。二番福は西宮市の市立西宮高校1年で陸上競技部の藤本陽紀さん(15)、三番福は川崎市の無職川畑陽平さん(27)だった。(名倉あかり)