姫路競馬場で7年半ぶりレース再開 3千人が歓声

2020/01/15 18:57

予想を上回る来場者でにぎわう姫路競馬場=姫路市広峰2(撮影・小林良多)

 経営悪化で一時は存続が危ぶまれた姫路競馬場(兵庫県姫路市広峰2)で15日、7年半ぶりにレースが再開された。競馬ファンら約3千人が訪れ、コースを駆け抜けるサラブレッドの姿に歓声を上げた。 関連ニュース 全国初!競馬場に相撲部屋が宿舎 M-1王者ミルクボーイの恩師「涙出るくらいうれしかった」 売店利用券をカラーコピーで偽造、競馬場内でビール注文

 戦後の経済復興を目的に同市と尼崎市、兵庫県で構成する県競馬組合が1949年にオープン。集客低迷と場内に調節池を設ける10年がかりの洪水対策工事が重なり、2012年8月を最後にレースを休止していた。
 同組合は14年度までの5年間の収支で、園田競馬場(同県尼崎市)を含む競馬事業の存廃を検討。この間、インターネット投票の普及で収支が大幅に改善し、工事を終えた姫路競馬場の再開にこぎ着けた。
 この日は待ちわびたファンらが午前10時の開場前から長い列を作り、改修を終えたスタンドから計12レースを観戦した。今年の開催は2月6日までの平日12日間のみ。1月30日には重賞競走「神戸新聞杯第49回白鷺賞」が行われる。(井上太郎)

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