神戸市立小のスキー実習 養父市に「段階的に廃止」

2020/01/15 21:05

神戸市教育委員会=神戸市中央区東川崎町1

 神戸市教育委員会の長田淳教育長は15日、兵庫県養父市の広瀬栄市長を訪問し、神戸市内の全小学校が養父市のハチ高原スキー場などで毎年実施していたスキー実習を段階的に取りやめることを伝えた。2020年度からの学習指導要領改定で授業時間を確保することなどが狙いという。 関連ニュース センバツさぁ開幕 甲子園アルプス応援、コロナ禍でどうなる? 神戸市で新たに24人感染 新型コロナ 無名の野球部を強豪校へ 教師45年最後の甲子園 神戸国際大付・内尾校長

 神戸市教委によると、スキー実習は6年生の冬季野外活動として昭和の終わりから平成の初めごろにかけて始まり、近年は全校に広がっていた。しかし、授業時間確保などを理由に全163校中60~70校程度が20年度(21年1~3月)から実習を見直すという。
 会談後、長田教育長は「学校現場からも市教委としての見解を求められていた。断腸の思いだが、一定の方向性を出した」と説明。同じハチ高原などで5年生対象に行われる夏の自然学校については「自然に親しむ中で、生きる力をはぐくむ機会」として、今後も続ける方針を伝えた。
 広瀬市長は「実習がなくなるとスキー人口の減少が加速しかねない。市内のスキー場の利用やPRについて、神戸市の方からも協力の申し入れがあった。新たな連携を模索したい」と話した。(桑名良典)

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