運行記録計に細工、ながらスマホ…定年間近の神戸市営バス運転士

2020/01/28 19:03

 神戸市交通局は28日、自らが運転する市営バスの運行記録計(タコグラフ)を時速50キロ以上は記録されないように細工するなど、不適切な行動が複数発覚した中央営業所の男性運転士(60)を停職3カ月相当の懲戒処分にした、と発表した。この細工で回送運転時、新神戸トンネルの時速60キロ制限の区間を100キロ前後で走行したことを隠した疑いがあるという。 関連ニュース 25年無免許運転、小学教頭免職 妻の免許偽造し通勤手当も バス運転手、追い越され激高 ドライバーに暴言「バスに道譲るのが当然」 宴席で部下の下半身に酒吹きかけ 警部を停職「勤務態度悪かったから」

 同局によると、運転士は記録計の形に合わせて切った紙を、記録用紙と計器の間に挟み込んでいた。「5、6年前からやっていた。少しでも早く帰り、事務所で休憩したかった」と話しているという。
 この運転士が昨年11月、神戸・三宮の決められた場所で車内点検を実施しなかったのを、立ち番をしていた管理職が見とがめたのをきっかけに発覚した。「点検した」と虚偽の報告をしたため、ドライブレコーダーを確認すると、速度超過の疑いや、赤信号で停車中にスマートフォンを操作したことなども判明したという。この運転士は3月末で定年退職となる。

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