ごみ収集の町直営車、違法状態が常態化 播磨町

2020/01/31 20:08

兵庫県播磨町内のごみを収集するパッカー車=兵庫県播磨町新島

 兵庫県播磨町で家庭ごみを収集する町直営のパッカー車が少なくとも3年弱にわたり、最大積載量を超す違法な状態で運用されていたことが分かった。町は昨年3月の調査で事態を把握したが改善せず、公表していなかった。加古川署が道交法違反(過積載)容疑を視野に関係職員から事情を聴いている。 関連ニュース 「解雇になるから絶対内緒」中学教諭が女子生徒に性的質問 長すぎるお昼休み 職員7人を懲戒処分 ドライブレコーダーは見た 運転手が女性と市バス私的利用

 2022年に始まる東播地域のごみ処理広域化に伴い、町が外部機関に委託した調査で判明した。町によると、パッカー車は4台で作業員は10人。調査対象の17年4月以降は4台とも過積載が常態化し、2トン制限の約2・7倍に当たる5・3トンを積んでいたケースもあった。調査後、担当部署が作業員に「詰め込み過ぎないように」と指導したが具体策は取らず、過積載を事実上容認していた。
 担当の尾崎直美理事は取材に「(22年稼働予定の)ごみ中間処理施設の建設段階で是正するつもりだった。認識が甘かった」と謝罪。町長には、1月27日に町議からごみ運搬の資料を求められるまで報告していなかった、としている。同月31日から改善策を講じたといい、関係職員の処分を検討する。(小森有喜)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ