新型肺炎の予防方法Q&A「ワクチンや特効薬はない」

2020/02/01 05:30

新型肺炎Q&A

 世界保健機関(WHO)が、肺炎を起こす新型コロナウイルスの感染が中国から世界中に広まっているとして、緊急事態を宣言しました。 関連ニュース 10月の県内インフル患者、異例の急増 学級閉鎖が今季最多 行事や祭り再開、マスク着用減など影響か 季節外れのインフルエンザ流行の最中…医薬品不足 ジェネリックメーカー不祥事が要因「国は命を守る製品供給に責任を持って」豊田真由子が指摘 インフルエンザ予防接種 10月前半でも助成 三木市

 Q 何だか怖いな。
 A 「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」といって、ある国から病気が外国に広がって人の健康を脅かす危険があり、国際協調による対応が求められそうな事態を意味します。でも、今回のウイルスは感染力が強い割に毒性はそれほどでもないようです。
 Q 宣言は初めて?
 A 2009年以降、新型インフルエンザなどで出ています。
 Q うつりやすいの?
 A 飛沫(ひまつ)感染といいますが、ウイルスを含むせき、くしゃみから広まります。ドアノブやスイッチなどに付いたウイルスを手で触ってしまい、口や鼻からウイルスが入ることもあります。
 Q 一緒にいるだけでもうつるのかな?
 A 「濃厚接触」といって、感染者と生活したり、2メートルほどに近づいた状態で長時間すごしたりすると危険は高くなるそうです。
 Q 予防できるの?
 A インフルエンザと同じで、マスクを着ける「せきエチケット」を守り、こまめに手を洗うのが基本です。人混みを避け、食事や睡眠に気をつけることも大切です。きちんと対策すれば危険性は下げられます。
 Q 消毒は?
 A 皮膚は消毒用アルコールが、手すりなどは次亜塩素酸ナトリウムがいいそうです。自治体や保健所のウェブサイトに説明があります。
 Q 治療法は?
 A ワクチンや特効薬はないです。熱を下げて呼吸を整え、水や栄養を補給する対症療法です。

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