最優秀賞は電通「二十四連鶴」 神戸新聞広告賞の表彰式
2020/02/04 05:30
神戸新聞広告賞の受賞者ら=神戸市中央区波止場町、神戸メリケンパークオリエンタルホテル
2019年に本紙に掲載された優れた広告に贈られる「神戸新聞広告賞」の表彰式が3日、神戸市中央区内のホテルであった。24作品が受賞し、神戸新聞社の高梨柳太郎社長らが表彰状を手渡した。
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申請のあった54編97点の広告作品を、関西学院大の難波功士教授らが審査。最優秀賞は、阪神・淡路大震災から24年となった昨年1月17日朝刊別刷りに掲載された電通の「二十四連鶴」が選ばれた。連鶴は1枚の紙に切り込みを入れ、多数の折り鶴を連なった状態で作る。電通の広告には「折るは、祈り。」と記され、震災24年の思いを込めた24羽の折り鶴を連鶴として実際に折ることができるようにした。
審査をした神戸デザイン協会の網本雅生理事長は講評で「私たちが絶対に忘れてはいけない震災24年の日に掲載され、初めて連鶴を知った。日本の平和を願って折ってほしいという制作者のメッセージが伝わる」と述べた。電通の新井秀夫新聞局長が登壇し「震災から24年間の復興の歩みに思いを巡らせた企画。担当者も、新聞を読者に折ってもらい、平和を祈ることに通じればという思いだった」と話した。(段 貴則)