「かぐやびな」竹の中で寄り添う 上郡で制作ピーク

2020/02/18 20:22

竹を傷つけないよう手作業で作られる「かぐやびな」=兵庫県上郡町高田台6

 3月3日の桃の節句にちなんだ工芸品「かぐやびな」の制作が、兵庫県上郡町の「まつい工芸社」で最盛期を迎えている。金色に塗られた竹の中から小さな春が顔を出すように、夫婦びなが寄り添う。 関連ニュース 園児のピアス、母国の風習でも駄目? 理解得られず入園辞退 赤ちゃん専用「夜泣き外来」 親の精神的負担緩和にも期待 在庫品活用し、新生児に贈り物 F・O・インターナショナル

 モウソウチクで作られるかぐやびなは高さ20センチ、直径12センチ。同社の松井宏司代表(82)は人間国宝の竹工芸作家に師事した経験があり、「かぐや姫」の物語をヒントにして1989年にかぐやびなを考案した。
 今年は令和のスタートに合わせ、着物に使う京友禅和紙の色柄を刷新。松井代表は「家の中に飾って明るい春を呼び込んでほしい」と話した。5800円(送料別)。同社TEL0791・52・3913
(小林良多)

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