教員間暴行、報告書21日公表 加害教員4人の懲戒処分検討へ
2020/02/18 20:55
神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、市教育委員会が設置した外部調査委員会が21日に報告書を公表すると、市が18日に発表した。当初は昨年12月中に公表予定だったが、市教委のミスで被害内容に関する資料の一部が調査委に渡っていなかったことが判明し、追加調査が続いていた。
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市と市教委によると、調査委は21日に会合を開き、報告書の内容を確定。長田淳教育長に報告書を提出した後、調査委のメンバーが記者会見を開く。
報告書には、調査で認定された加害行為や問題の背景、再発防止策などが盛り込まれるといい、市教委は内容を踏まえ、加害教員4人の懲戒処分を検討する。
また、一部の教員から「被害教員に対し、度の過ぎたからかいがある」との声が出ていたにもかかわらず、結果として長く改善されなかったことから、調査委は校長ら管理職の責任についても判断する。
調査委のメンバーは弁護士3人で、昨年10月18日に初会合を開いた。以降、11月末までに被害教員、加害教員の双方や同僚ら延べ60人以上から聞き取りを実施。暴行・暴言の具体的な状況やエスカレートした経緯、校長らの対応を確認してきた。加害教員4人は、市の条例改正を受けて昨年10月末に分限休職処分となり、給与を差し止められている。うち2人は処分を不服とし、取り消しを求めて市人事委員会に審査請求している。(井上 駿)