上級生が下級生に暴力 神戸第一高サッカー部

2020/02/22 22:05

サッカー部内で上級生から下級生への暴力が明らかになった神戸第一高校=神戸市中央区葺合町

 神戸第一高校(神戸市中央区)のサッカー部内で昨年春以降、複数の1年生が2年生からたびたび暴力を受けていたことが22日、同校への取材で分かった。今月4日には手や金属製の椅子で殴られたといい、被害を受けた1年生らは兵庫県警葺合署に相談していた。同校はいじめと認定。3月までに第三者委員会を設置し、一連の行為の実態を調べる。 関連ニュース 「マナー悪い生徒に腹立った」160センチの竹の棒で中学生殴る 一緒に入浴断られ、交際相手の長女殴る 25歳男逮捕 母に殴られ110番の9歳児 全身に10カ所以上のあざ

 同校によると、4日午後、教室でサッカー部の3年生を送り出す準備をしていたところ、2年生4人が複数の1年生に対し、手や椅子で殴るなどした。1年生の相談を受けた警察から連絡があり、同校は事態を初めて把握。22日、被害を受けた1年生の保護者に経緯を説明した。
 同校によると、2019年5月に実施したアンケートで、サッカー部の1年生から「食べかけのグミを口に入れられる」「肩を拳で殴られる」などの報告があった。原潤之輔校長は学年指導の教諭を通じ、顧問に上級生を指導するよう伝えたという。加害側の生徒も「かつて上級生から暴力を受けた」と話しているといい、同校は部内の暴力行為が常態化していたとみている。
 原校長は「生徒への指導が不十分だった。暴力が横行している体質を改善したい」とする。(村上晃宏)

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