県教委、新たに懲戒処分発表 19年度計44件に

2020/02/25 21:09

兵庫県教育委員会が入る県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県教育委員会は25日、複数の生徒に体罰などを繰り返した加古川市立中学校の男性教諭(33)を停職1カ月にするなど計8件の懲戒処分を発表した。県教委によると、2019年度の県内公立学校(神戸市立除く)の懲戒処分は計44件に達し、過去10年で最多となった。 関連ニュース 【初報】「今からあかんこと起きる」30代の男性教諭、中1男子の腹殴る メディアに多数出演「ヤンキー先生」の高校柔道部で体罰か 部員、集団家出で活動休止に 女子生徒と2人きりになり、性的な話やハグ 特別支援学校男性教諭

 県教委によると、男性教諭は昨年10月、無断で保健室に行ったことなどを理由に男子生徒の脇腹を殴打。その際、「今からあかんことが起きるから、みんな顔を伏せろ」とほかの生徒に指示していた。同8~11月にも別の生徒3人を殴るなどした。
 また、ランニングで遅れた生徒に「ボケ」「デブ」と言った播磨東地区の40代男性教諭(中学校)と、掃除の時間に生徒の胸ぐらをつかんで唇を切るけがをさせた同地区の20代男性臨時講師(同)を減給とした。
 セクハラでの処分も3件あり、播磨東地区の20代男性臨時講師(小学校)▽阪神地区の20代男性教諭(高校)▽播磨東地区の50代男性教頭(小学校)-の計3人を、それぞれ児童、生徒、同僚に対する行為で減給とした。
 ほかに、出会い系アプリで知り合った女性に会おうと飲酒運転した県立高の男性臨時講師(29)が停職3カ月。西脇市で女子児童をはね、骨折させた阪神地区の50代男性教頭(高校)を戒告とした。(佐藤健介)

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