神戸の児相、夜間体制を検証へ 来所の小6追い返す

2020/02/26 19:30

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市中央区の市こども家庭センター(児童相談所)で、真夜中に小学6年の女児が宿直業務を請け負うNPO法人の男性職員に追い返された問題を受け、神戸市は26日、今回の問題が起きた要因やセンターの夜間の体制について、有識者を交えて検証する方針を示した。市会本会議で寺崎秀俊副市長が明らかにした。 関連ニュース 「警察に相談しなさい」児童相談所、女児追い返す 午前3時すぎ来所、保護せず 頬に包丁当て「おしゃべりできませんか」 祖母が5歳孫を虐待 家庭内暴力被害の中1女子、大学生が救う

 同センターを所管する神戸市は2004年度まで職員が宿直して対応していたが、行革の一環で05年度から民間委託を導入。市シルバーカレッジの卒業生らでつくるNPO法人「社会還元センターグループわ」に宿直業務を委託してきた。
 市によると、検証に当たる有識者は児童福祉司や児童虐待に詳しい弁護士らを想定。市からの委託や指示の内容に問題がなかったか調べるとともに、夜間体制の在り方なども検討する。
 問題は今月10日午前3時すぎに発生。女児がセンターのインターホン越しに「家庭でもめ事があり、家を追い出された」と訴えたが、男性職員が「警察に相談しなさい」と追い返した。(石沢菜々子)

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