イカナゴ漁解禁初日は出漁せず、荒天以外では初　播磨灘西部

　兵庫県の瀬戸内海で２９日に解禁されるイカナゴのシンコ（稚魚）漁について、播磨灘西部の漁業者でつくる西播船曳網漁業同業会は２７日、解禁日に出漁しないと決めた。魚群探知機でシンコの魚影がほとんど確認できないためで、３月２日以降の出漁を予定する。 関連ニュース 春の味覚「くぎ煮」今年もピンチ　瀬戸内海のイカナゴ漁、４年連続「不漁」予報 瀬戸内海のイカナゴ減少、「栄養塩」不足が主因　科学的に裏付け 瀬戸内海「きれい過ぎ」ダメ？　「豊かな海」目指し水質管理に新基準

　同会によると、荒天以外などの理由で解禁日に漁を見送るのは初めて。一方、東播磨と淡路島、大阪湾の各沿岸の漁業者は、解禁日の天候で漁の可否を判断する。神戸地方気象台によると、解禁日は低気圧の影響で風がやや強いと見込まれている。（山路　進）