「児童、生徒に過度のストレス」11年前の新型インフル一斉休校
2020/02/27 23:29
いつもは子どもたちの笑顔であふれる教室も一斉休校で無人状態=2009年5月18日、神戸市西区
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、安倍首相が全国の小中高校などに要請した臨時休校措置。2009年にも、厚生労働省が新型インフルエンザが猛威を振るった兵庫県と大阪府の全域で約1週間の休校を要請したことがある。
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兵庫県では、県内1369校を一斉休校とし、約58万人に上る児童・生徒が自宅待機になった。休校となったある高校の調査では、学校生活から切り離されたことで、ストレスがたまったり、規則正しい生活ができなかったたりした生徒が多く出たという。生徒や教員への「心のケア」の必要性も指摘された。学習塾や予備校なども休講となったため「学習に遅れが出る」との不安も高まった。
要請を受けた大阪府がすぐに休校を決める一方で、大阪市がいったん見送った後に方針転換するなど、自治体ごとの判断も揺れた。(小西隆久)