新神戸、姫路駅の「ストリートピアノ」中止 神戸市内は順次 新型肺炎拡大
2020/02/29 09:48
利用中止になったストリートピアノ=JR姫路駅(撮影・地道優樹)
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、JR西日本は、新神戸駅(神戸市中央区)と姫路駅(姫路市)の構内に設置されている、誰でも弾ける「ストリートピアノ」の利用を中止した。同様に、普及を進める神戸市も「不特定多数が集まる可能性がある」などとして順次中止している。
関連ニュース
「下りてよかったのか心配」神戸の男性、クルーズ船下船
「ちょっと待ってよ」「入試もやめられない」首相の休校要請に教育現場は困惑
新型肺炎の予防方法Q&A「ワクチンや特効薬はない」
JR西近畿統括本部によると、両駅は新幹線の停車駅で、広範囲の人の移動があることを踏まえ、27日に中止したという。期間は当分の間とし、姫路駅ではピアノ全体にカバーをかけて演奏できないようにした。
試験設置を含め、市内に19台のストリートピアノがある神戸市も28日から、当分の間の利用中止を決めた。市が管理したり設置に協力したりした14台は張り紙で告知し、他の5台も設置者に検討を呼び掛ける。
同市文化交流課の担当者は「飛沫感染が指摘される中で、不特定多数が鍵盤に触れたり密集したりする可能性を考慮した」と説明する。(小川 晶)