小野市がマスク１０万枚提供　無料配布に長い行列

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県小野市は２９日、市が備蓄していたマスク１０万枚を、市民１人につき５枚ずつ無料で配った。マスクの品薄が続く中、約５７００人が詰め掛け、一時は３００メートルの行列ができた。配布場所となった市伝統産業会館（同市王子町）周辺の道路も渋滞した。 関連ニュース 【動画】正しい手洗い、消毒方法は？　手順や時間、液量の目安紹介 「児童、生徒に過度のストレス」１１年前の新型インフル一斉休校 【表】新型肺炎の相談窓口

　市が備蓄した２０万枚の半分を提供した。同会館前に設けたテントで、身分証明の免許証などを提示した市民に、手袋をした市職員が家族分も含めて手渡した。３月１日も配布する。家族３人で訪れた中学２年生（１４）は「家に３０枚しか残っていないので助かる」と話していた。
　マスク不足を巡っては、政府がメーカーに増産を要請しているが、ドラッグストアなどでは依然品薄が続き、インターネットでの高額転売も問題となっている。（笠原次郎）