<みんなで解決!子育てカフェ>「ワンオペ育児」で、もうへとへと…

2020/03/01 11:28

手作りの眼鏡を掛ける(右から)はるかちゃん(10)と皓哉ちゃん(4)、陸珂君(7)

 家事や育児の大半を1人で担う「ワンオペ育児」。あと何回機嫌を取り、部屋を片付け、トイレに付き添えば1日が終わるのか、途方に暮れる。そんな経験を持つ人も多いのでは。子どもはかわいいけど、「何で私だけが」と積もる不満。寝不足や体調不良だと余計に頭を抱えてしまいます。ワンオペ育児で爆発しないために、どうすればいいでしょうか。 関連ニュース <次の一手>(130)ママクリエイターラボ(神戸市中央区) クリエーター育成 「女性は採用してもどうせ辞める」「社内清掃は女性の仕事」…今も根強いアンコンシャスバイアス 解消を目指す石破首相お膝元の鳥取県、行政主導の聞き取りに当事者が求める心構えとは 妊娠中のよくある体調変化だと思っていた…根治後に悪化した「心室中隔欠損症」 命の危機にさらされた出産、保育所探しでも制度の壁…持病と生きる現実とは

■夫は期待外れで
 会社員の夫は元々“仕事人間”。長男が生まれてからも家事や育児には非協力的で、毎日遅くまでほぼ休みなく働いています。3人目ができれば変わってくれるかなと思いましたが、期待外れで。産後うつになりかけました。幼稚園への送迎で往復1時間、下の2人を見ながら家のことをして、お風呂に入れ、寝かせるのは重労働。週末は神戸の実家で過ごしています。夫には両親に頼りすぎと思われてるんじゃないかな。(明石、主婦、39/子ども=6歳男、3歳男、8カ月女)
■声かけで安心感
 専業主婦なので、育児や家事は基本的に自分の仕事だと思っています。でも、昨秋に夫が出張で2週間ほど家を空けたとき、1人で子どもの世話をする大変さを思い知らされました。長男が夜中に2、3回起きてミルクをあげる際に、「俺が代わろうか」という夫の一言に救われていることに気付きました。子育てを共有してくれる人がいる安心感が、私にとってはワンオペ育児にならないためのポイントです。(高砂、主婦、35/子ども=7歳女、1歳男)
■助け合いは当然
 午後9時や10時に仕事から帰り、子どもたちが寝ていても、洗濯や部屋の片付けなどできることをやります。妻も家で仕事をしているので、助け合うのは当然。家族をつくる面白さもそこにあります。「お風呂に入れてやっている」などと恩着せがましくなれば「やらんでいい」になるし、家事のやり方にこだわりが強いと「じゃあ自分でやって」となる。大事なのは「結婚したら2人の仕事」という意識を持つことかな。(神戸・北、自営業、男、40/子ども=13歳男、11歳女、4歳男)
■病気のとき困る
 少し前から夫と離れて、子ども3人と暮らしています。いつもは何とか生活できていても、困るのは誰かが病気になったとき。病児保育を利用できずに仕事を休むこともよくあります。先日、私自身が伝染性の病気にかかり1カ月動けなくなって。子どもやママ友に手伝ってもらって乗り切りました。平日の学校行事に行けず、寂しい思いもさせていると思います。でも頑張るしかない。そう自分に言い聞かせています。(神戸・須磨、介護職、女、33/子ども=11歳男、9歳男、7歳女)
■保育所が支えに
 私も夫も実家が遠く、近くに頼れる人はいません。「もうすぐ仕事が減って時間ができるから」と自営業の夫に言われ続けてはや7年。次男が生まれたころは、夜泣きで休めず、家事も進まず、イヤイヤ期の長男にいら立ちをぶつけてしまうことも。夫に相談して認可外保育所の利用を始めてからは落ち着きました。お金はかかりますが、社会に支援してもらうことも必要です。ママ友に助けてもらうことも増えました。(姫路、自営業、女、35/子ども=5歳男、3歳男、7カ月男)

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