2日「休校」開始に備え 駆け込みで図書館、レジャーへ

2020/03/01 20:38

臨時休館に備え、大量の本を借りる子どもたち=1日午前、神戸市中央区楠町7、市立中央図書館(撮影・後藤亮平)

 新型コロナウイルスによる肺炎拡大を踏まえた国の要請を受け、兵庫県内でも多くの小中高校などが2日から随時、休校となる。それに伴い娯楽施設や図書館などの休業決定も相次いでおり、休校直前の休みだった1日は、家族連れらが駆け込みでレジャーを楽しんだり、子どもたちの休校に向けた準備を整えたりした。 関連ニュース 感染症の研究員「マスクは人混みや電車の中ではしています」 兵庫県内の学校大半休校へ 「休まず」は小野市のみ 新型肺炎対応 「ちょっと待ってよ」「入試もやめられない」首相の休校要請に教育現場は困惑

 3日から15日までの休園が決まっている神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)には、家族連れやカップルがイルカショーなどを目当てに来場した。
 3人の孫と一緒に訪れた堺市の建設業、鮫島哲也さん(54)は「海遊館(大阪市)が混んでいたので、神戸まで足を延ばした。楽しそうな孫が見られて良かった」としつつも、「学校が休みになっても、子どもは外に出掛けにくくてかわいそう」とつぶやいた。
 神戸市兵庫区の大型商業施設で買い物をしていた同区の女性会社員(33)は、小学3年の長女(9)と2人暮らし。「子どもに一人でガスを使わせるのは怖いので、電子レンジで調理できる冷凍パスタや即席スープを買いそろえた」と述べる。
 勤務先の理解もあり、3月は午後3時ごろでの早帰りが認められたが、「学童保育が利用できなければ、母親同士で子どもを預かり合おうかという話もしている」と明かす。
 2日から休館する同市中央区の市立中央図書館では、同市長田区の女性(47)が中学2年の娘(14)らと本を選んでいた。同区の図書館では貸し出し済みの本が多かったといい、「中央図書館なら残っているのでは」と足を運んだという。
 女性は「借りたのは長編小説が中心。休校期間は長いので、子どもたちには時間を有意義に使ってほしい」と話した。(杉山雅崇、竹本拓也、喜田美咲)

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